エッセイ「正義に従う」というすれ違い

時々YouTubeで見てしまう動画の中に
「トラブルバスターズ」というものがある

これは動画の中の主人公が
近所の厄介なママ友や
不倫した夫や
嫁いびりをしてくる姑などを
こらしめるといった内容の動画だ

この動画の中で悪役となっているキャラは
本当に悪役で性格が悪い
悪事を問い詰めても決して認めようとしない

一癖も二癖もある悪役だが
最終的にはこらしめられるのだ

最後は正義が勝つ
スッキリして終わるようにできている

しかし現実世界では同じようにはいかない

そもそもそこまで真っ黒な人間というのは少ない
真っ黒ではない、時々グレーになる人間同士が
価値観のすれ違いからぶつかり合って
お互いを真っ黒だと勘違いするのだ

だから相手を恨んで
この動画のように
相手をこらしめたいと思っても
そんなにうまくはいかないのだ

決定的な悪事があり
その証拠も揃っていて
自分に全く非がないのなら
話は別なのかもしれないが

多くの場合は
お互いがお互いの正義や信念に従って
行動しただけのこと
そして
それがお互いに認められないだけのこと
そのためこの動画のように
すっきりするはずもない

自分の価値観をしっかりと持ちつつ
相手の価値観を受け止め
妥協点を探していく
このすごく重要だけど難しいことを
もっとできる人間でありたいなと思う

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