エッセイ「カラオケの分厚い本」というアナログの楽しさ

以前カラオケボックスには各部屋に
「分厚い本」が置いてあった

そこには曲名やアーティスト名が
五十音順に並んでおり
自分の歌いたい歌をその中から見つけ
曲のナンバーをリモコンで入力すると
歌うことができるという流れだった

今から何年前だったか、あの「分厚い本」が
廃止になったとネットニュースで見た

現在はタッチパネルで歌いたい曲を検索し
歌いたい曲を見つけたらそれを押せば良い

かつての「分厚い本」のときによくあった
曲のナンバーを押し間違えて
全く知らない演歌のイントロが流れる
といったこともなくなったわけだ

はっきり言って
その間違って流れたイントロの時間はムダだ

少しでもたくさん歌いたい私にとって
あの時間は数秒とは言えバカにはできない
以前は今ほどサクサクと
次の曲が流れなかったしね

しかし「なにこれーwww」と
友人と大爆笑した時間は
ムダだったとは言い切れない
あれはあれで楽しかった

そして次に歌う曲が決まらないときや
友人同士でゲーム的なノリで
「偶然開いたページの曲を歌う」
なんてことも楽しかった

やたらと開きやすいページがあるときは
どの曲を目当てに
他の人がそのページを開いているのか
探ってみたりとか

これらのことはタッチパネルで
デジタルになった今のカラオケでは
楽しむことができない

もちろんタッチパネルになったことで
紛れもなく便利にはなったのだが
「カラオケの分厚い本」がもたらしていた
アナログの楽しさもあったなと感じる

できれば各部屋に1冊ずつ
古いものでもいいから
「カラオケの分厚い本」を置いていただけると
アナログな楽しみ方ができて嬉しいのだが…

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