読書記録『半うつ 憂鬱以上、うつ未満』

『半うつ 憂鬱以上、うつ未満』

 著者:平光源
 発行所:サンマーク出版
 2025年9月25日初版発行

Hand holding a melting multi-colored fruit popsicle with drops falling
A hand holds a dripping colorful fruit popsicle on a sunny summer path

本書は以下の7部構成で書かれています

『半うつ 憂鬱以上、うつ未満』

 1 憂鬱以上、うつ未満
 2 半うつになるのも、しょうがない
 3 半うつにつけるくすり①「食う、寝る」 心に燃料を補給する
 4           ②「セロトニン」 ほどよいブレーキのかけ方
 5           ③「ノルアドレナリン」 安全で快適なアクセルの踏み方
 6           ④「ドーパミン」 止まりかけたエンジンの動かし方
 終 精神科医だって、ちゃんと苦しいし、辛い

本書はうつ病経験のある精神科医の先生が書かれた本。

私自身これまでうつ病の本は数々読んできましたが
医師が書いたうつ病の本で必ず出てくる神経伝達物質の話。
正直読み飛ばしていました。

なんだか読んでも頭に入らなくて・・・

しかしこの本は違います!

非常にわかりやすい!

神経伝達物質である「セロトニン」「ノルアドレナリン」「ドーパミン」
のお話が随所に登場しますが、その都度、車に例えて表現されており
わかりやすいのです

ちなみに本書では
「セロトニン」→ブレーキ
「ノルアドレナリン」→アクセル
「ドーパミン」→エンジン
として説明されています

半うつとは

「うつ」とまでは言い切れない。
だから仕事に行けるし、家事もできる。だけど、確かに憂鬱を超えた不快感がある。病院に行くほどではないけれど、このままじゃ怖い。
こういった憂鬱以上、うつ未満の状態こどが「半うつ」の定義であり、そんな”中間地点”にいる人に、この本を手に取っていただきたいのです。

『半うつ 憂鬱以上、うつ未満』プロローグ 名前がつくと楽になる より引用

本書では「半うつ」を上記のように定義されています。
というわけで本所では「半うつ」の人を
ペルソナとして書かれているのですが
拝読してみて「半うつ」に限らず
うつ病で苦しんでいる方にも是非読んでほしいなと
思いました

適切なアクセルワーク

とにかく「ノルアドレナリン」を出せばいい、というものでもありません。
私がこの本で一番お伝えしたいこと。
その1つが、「適切なアクセルワーク」の大切さです。
適切なアクセルワークとは、状況に応じた調整と、アクセル・ブレーキの使い分けです。(中略)
運転が上手なドライバーが常にアクセル全開にしないのと同じように、上手な人生を送るためには、メリハリのある適切なエネルギー配分をすることが重要です。
つまり、人生においても車の運転と同じように、アクセルとブレーキの両方が必要なのです。

『半うつ 憂鬱以上、うつ未満』第5章 半うつにつけるくすり ③「ノルアドレナリン」 安全で快適なアクセルの踏み方 より引用

私たちはついついやる気が出ないことを気にして
しまいますが、アクセルも大事だけれども
ブレーキも大事で、その調整が必要とのこと。

車で考えたら間違いなくそうなんだけれど
自分事になると
常に頑張れない、だらだらしてしまう自分を
責めて落ち込んじゃったりしますよね

同じく第5章では「60点思考」を推奨されています

60点って考えるとイマイチに思えてしまいますが
例えば野球の場合3割超えていたらすごいわけで
完璧を目指す必要もないようです

どうしても完璧を求めてしまう私には
突き刺さる部分でした

回復とは、”新しい走り方”を覚えること

回復には2つの側面があります。
1つ目は「心の機能を取り戻すこと」です。(中略)
2つ目は「新しい走り方を覚えること」です。
心の機能が回復したからといって、依然と全く同じ生き方をする必要はありません。むしろ、半うつになったということは、以前の走り方があなたに合っていなかった可能性があります。
危険と隣り合わせのF1レーシングカーと、園児たちを乗せて安全運転で走る幼稚園バス。
どちらに価値があるかではなく、どちらも価値があります。

『半うつ 憂鬱以上、うつ未満』第6章 半うつにつけるくすり④「ドーパミン」 止まりかけたエンジンの動かし方 より引用

幼稚園バスなのにF1レーシングカーのように
走っていたら壊れますよね
逆の場合は壊れないかもしれないけれど
「園児を運ぶ」という役割は果たせませんね

自分のもともとの性格や体力
その時々の生活環境などにより
対応できる状況というのは
ひとりひとりで異なりますよね

そのときの自分にできる限度というものを
見誤らないようにする必要があるなと
私も常々感じております

さて私事ですが来月からフルで
言語聴覚士として働くことになりました

うつ病になって以降
パートという働き方に限定してきました

しかし離婚をし家事の量も減ったことや
心身の状態はすっかり安定し元気であることから
正社員として働くことに決めました

自分の体調と相談しながら無理のないように
やっていきたいと思います

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