ことばの羽根 ~あるSTの物語~32

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【80代女性・Aさん/嚥下障害】

私が勤めていたのは生まれ育ったところと
同じ市内の病院であったため
時々知り合いの方に
お会いすることがあった

この80代の女性Bさんは
私の同級生のおばあちゃんだった

残念ながら面会に来た同級生に
職場で会うことはできなかったのだが
同級生のお母さんとお話したり
同級生のおばあちゃんに対する思いを
メールで聞いたりした

私たち医療者はついつい患者さんを
ひとりの人間ではなく
ひとりの症例としてみてしまうことがある
なんというか「現在の症状」という
患者さんの人生の一部分にしか
目を向けていないのだ

しかし患者さんの人生にはそれぞれ
「これまで」というものがある

好きな食べ物や趣味があり
家族がいる

だから「現在の症状」ももちろん大事だが
もっと「全体」をみていかなければいけない

そのあたりを意識して
おひとりおひとりに向き合っていかなければ
と同級生とのやりとりで改めて感じたものだ

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