ことばの羽根 ~あるSTの物語~10

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続いて同じく2年生の冬に評価実習に行った

評価実習に行った先は
その地域でも中核の病院で
急性期から慢性期まで
そして子どもから高齢者まで
患者さんは幅広かった

余談だが
私は評価実習の前にある病気にかかり
ふらふらとしながら実習に通っていた
実習が終わってから家の近所の病院へ行き
点滴を打ってもらってから帰ったことが
2回ほどあったように思う

そこでへこたれても良さそうだが
幸いなことに実習先の先生方は
とても優しく良い人ばかりで
実習が楽しかった

実習先の先生のうち
この評価実習のときの先生だけは
今でもフルネームで覚えている
(残念ながら他の実習の先生は
  苗字すら覚えていない。。。)

評価実習4週間の間には
さまざまな見学や経験をさせていただいた

例えば
「胃ろう造設術の見学」
胃ろうとはおなかに空けた穴にチューブを通し
直接胃に栄養を流し込む方法だ
嚥下障害により十分な栄養を口から摂ることが
難しくなった場合に行われることがある

胃ろう造設術は大変な手術というわけではなく
数10分程度で終わるものだったと思う

…が、血が苦手な私は見学していて
やっぱり気分が悪くなってしまった
血はほとんどなかったように思うが。

あとは
「失語症の集団訓練」
当時、集団訓練によって
どの程度の診療報酬の点数がとれたのか
詳細は覚えていないが
評価実習先の病院では集団訓練を行っていた

慢性期の患者さんとそのご家族さんたちの
交流の場として行っていると
言われていたようにも思う

私が担当させていただいた患者さんも
集団訓練に奥様と参加されていて
楽しそうに話されていた様子が思い出される

このようなかんじで大変楽しくそして
充実した実習期間を過ごすことができた

実習先の先生や患者さん、ご家族さんのおかげで
私の言語聴覚士になりたい気持ちは
より一層強くなった

  続く。

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