エッセイ「行動する」という意思表示

大谷翔平選手が日本のすべての小学校へ
グローブを3個ずつ寄贈されることが
話題になっている

キャッチボールは2人でできるのに
どうして3個?
と思った人も多いだろう

なぜ3個かというと
右利き用2個、左利き用1個だからだそうだ

昨今「多様性を認めよう」という
社会の流れがある

しかし呼びかけられているほど
何かが変わっているかというと
そうでもないんじゃない?という感覚だ

以前ほどわかりやすく
差別されたり区別されたりすることは
なくなったかもしれないが
だからといって認められているとまでは
言えないように思う

せいぜいマイナス9がマイナス3になった
くらいのもんだろう
プラスにまでは転じていない

「多様性を認めよう」
呼びかけるのは簡単だ
言えばいいだけだ

しかしなんらかのマイノリティに対し
否定しないことはできても
「認めています」と意思表示することは
簡単ではない

そしてそのための行動を起こすのは
相当難しい
具体的に何をどうしたらいいかもよくわからない

しかし今回大谷翔平選手は
左利き用のグローブも寄贈された

それにより大谷選手は左利きの子どもたちのことも
認めていることがわかる
そして左利きの子どもたちにも同じように
野球を楽しんでほしいという気持ちがうかがえる

右利き用2個だけにすることもできたはずだ
しかし大谷選手は左利き用もあわせて3個にした

そこに大谷選手の
子どもたちへの愛と野球への愛が
ひしひしと感じられた

口だけではなく行動することで意思表示される
というのは本当にかっこいい

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