エッセイ「プレゼント」という感情の価値

中学校2年生から3年生にあがる
塾の春休みの講習会でのこと
私の通っていた塾では各先生が
頑張った生徒をひとり選んで
ご褒美にプレゼントを渡す
というイベントがあった

そのプレゼントは各先生が選ぶため
すべて先生のセンスに委ねられていた

プレゼント授与式の際
私はある先生から名前を呼ばれた

頑張った生徒のひとりに選ばれたのだ

そのときいただいたものはたしか
「虫よけスプレー」と「ピップエレキバン」

数日に1回あるクラス割のテストで
なぜか私は毎回、少々騒がしい男の子たちと
同じクラスになっていた
そのため「変な虫がつかないように」との理由で
「虫よけスプレー」

それから、ちょいちょい大事なポイントが抜け
失点している私がツボをおさえられるようにと
「ピップエレキバン」だったらしい

さすが東大在学中のバイトの先生は違う(笑)

中学校3年生の私がそれらの物をもらって
嬉しかったのかは微妙だが
頑張った生徒のひとりとして
選んでもらえたことはもちろん嬉しかった

そしてその先生が
私になにを贈ろうかと考えてくれたことが
嬉しかった

プレゼントってここだと思うんだよね

相手が実際に喜ぶかどうかはわからない
他とかぶってしまうことだってある

でも相手のことを想って
「何にしようかな」
「何を贈ったら喜んでくれるかな」
って考えることに意味があって
かけがえのない価値があると思うんだよね

悩みすぎて疲れちゃうこともあるけど
それだけその人に対して
真剣に向き合っている証拠とも言える

誰かにプレゼントを贈るって素敵なことだね

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