ことばの羽根 ~あるSTの物語~33

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同級生のおばあちゃんがどうこう
という話ではないのだが

リハビリというものには
『ご本人の想い』
『家族の想い』
『医師の想い』
『看護師さん、介護士さんの想い』
『リハビリスタッフの想い』が複雑に交錯する

・本人は意識障害もありぼんやりとしている
・家族はなんとしてでも3食口から食べてほしいと思っている
・医師は無理して肺炎になることは避けろと思っている
・看護師さん介護士さんは仕事を増やさないでくれと思っている
・言語聴覚士は無理ない範囲で少しずつ練習していきたいと思っている

まぁこんなかんじだ
それぞれがそれぞれの事情と立場で
意見を持っている

※ 上記の看護師さん介護士さんの意見に
 私の悪意を感じられるかもしれないが
 当時の職場はこんなかんじだったので
 ご了承いただきたい

もちろん口から食事を摂り
栄養を確保できることが理想だ
しかし様々な要因により
それが難しい場合もある

このように本人と家族とスタッフの間で
意見がすれ違っているような場合
いかに現状の説明と話し合いで
意見をすり合わせていくかが重要だ

それぞれが別の方を向いていては
良い方へ進めない

言語聴覚士はリハ職であるけれども
このあたりの仲介の役目も
担っていくべきだ
ふとそんなことを思った

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