ことばの羽根 ~あるSTの物語~14
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3年生の夏には聴覚検査実習があった
聴覚検査実習とは言語聴覚士が勤務している
病院の耳鼻科に行き
患者さんの聴覚検査を行うところを
見学する実習だ
実際に学生が検査を行ってはいないと思う
さて聴力検査を人間ドッグなどで
受けたことがある方も多いかと思うが
人間ドッグの聴力検査は簡易的なものだ
本来の検査は実はもっと細かい
音の高さも音の大きさも
いくつもの段階にわけて判断していく
さてここで左右の聴力に差がある方の場合
少々やり方が変わってくる
やり方、というか頭の中で瞬時に計算を
してそれに応じて変更しなければ
いけなくなる
もう少し詳しく書こうと思ったが
あまりしっかりと覚えていないため
書けない・・・
いずれにせよ、左右差がある場合には
やや難しかったことだけ覚えている
さて話は変わって学校の授業で
イヤモールドを作成する授業というのがあった
イヤモールドとは補聴器を装着される人が
使用する樹脂製のオーダーメイドの耳栓だ
言語聴覚士の就職先として
補聴器のメーカーさんの求人があったり
補聴器の装用の指導をする仕事もあるので
イヤモールドを作成する授業があった
というわけだ
(大卒2年過程のクラスにはないらしいが)
同級生と耳の穴をのぞき込んだり
型をとって作成したような覚えはあるが
こちらも記憶が曖昧だ
ただ、先生が私の耳の穴を見て
「片方は外耳道が90度曲がっていて
もう片方はすごく細い」
と言われたことだけ覚えている(笑)
続く。
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