エッセイ「妻」という厄介な生き物

家事の対価などと考えると腹が立つ
どれだけ家事をしてもそれを当たり前としか
捉えられておらず
「ありがとう」の一言すらない

休みの日は
ソファーで寝転がってYouTube動画を見て
数分後にいびきをかいているのが
デフォルトの夫

土日も関係なく家事をこなす妻からすると
腹立たしく思えることもある

そんな夫は料理は好きなようで
作ってくれることもある

そんなときは決まって
冷蔵庫の野菜室の底やら
ガスコンロやら
きれいに拭き掃除もしてくれる

自分の名誉のために一応言っておくが
私だってやっていないわけではない
しかしこれらの場所ってすぐに汚れるじゃない?
だからどうしても、きれいでないときもあるのだ

夫がそうやって
台所の拭き掃除や料理をしてくれると
大変ありがたいのだが
残念ながら私は
やっていないことを責められている気になってしまう

「お前がやらないから仕方ないから俺がやっている」

そんなふうに言われたことは
これまで一度もない
しかしそんなふうに思ってしまうのだ

夫が何かしてくれている時、私は
そわそわして落ち着かない

自分だけが動いていること
なにかをしても何も言ってもらえないこと
これらのことに不満を持っているにも関わらず
いざやってもらえると
自分に落ち度があるように思えてしまう

妻とは厄介な生き物だ

まぁ私だけかもしれないけどね

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