読書記録『なかなか治らない難治性のうつ病を直す本』

不要な薬を整理し、心の回復力をつける

なかなか治らない難治性のうつ病を治す本

 監修:田島 治
 発行所:講談社
 2019年7月16日 第一刷発行


本書はうつ病で苦しんでいる方及びそのご家族におすすめの一冊です

本書は以下の4部構成で書かれています

『なかなか治らない難治性のうつ病を治す本』

1 何年も何十年も治らない理由
2 絶望はどこからくるか
3 効果のない薬を整理する
4 心の回復力をつける

治らない病気ではない

本書では冒頭で以下のように述べられています

長年回復しないまま療養生活を送り、元気なときの自分や希望を見失っている方に伝えたいのは、うつ病は決して治らない病気ではないし、進行する病気ではないということです。病気のせいと思っている症状のかなりが、じつは飲んでいる薬や長期の療養生活のせいです。自分は治らないというあきらめ、他力本願から抜けることが必要です。

『なかなか治らない難治性のうつ病を治す本』はじめにより

うつ病療養中は何もできない自分に対し嫌悪感でいっぱいになり、これからもずっとこのままなのではないかという不安に押しつぶされそうになっていたことを私自身覚えています

しかし病気自体よりも二次的な問題により長期化してしまっているケースが多いとのこと。これは安心材料であるとともに改善の余地がある場合も多そうですよね

薬や休養のとりすぎが影響を及ぼしているかも

本書の中盤では以下のように述べられています

薬や休養のとりすぎの影響があると診たてた場合は、治療法を考え直していきます。

「薬」
 ・感情や気分に影響(感情が鈍くなったり、衝動的になったりする。気分の高揚と突然の落ち込みが出る)
 ・体の状態に影響(疲れやすさ、眠気、だるさ、過眠、過食、極度の肥満も起こる)
 ・むだな薬を飲んでいる(「足す治療」で薬を増やしているうちに、本当は不要な薬まで処方され、漫然と飲んでいるが、脳には効いてしまって、副作用だけ現れている。うつ病の症状にみえる)
 → 薬の整理が必要

「休養のとりすぎ」
休みすぎていることも大きな原因。いやなことばかりくり返し考えてエネルギーを消耗している。自分なんてどうせ治らないと絶望している
 → 心の回復力をつける

『なかなか治らない難治性のうつ病を治す本』3 効果のない薬を整理する「診たて直し」より

治したいと藁にも縋る思いで飲んでいる薬によって悪影響が出てしまい、ひいてはうつ病の症状なのか薬の影響なのかわからなくなってしまうというのはなんともせつない話ですよね。薬に関しては種類がありすぎて素人ではわかりません。だから薬を不必要に多用しない信頼のできるドクターにめぐり合えることが重要なんでしょうね。とはいっても受診前には良いドクターかどうかわかりかねるから、しばらくかかった後に必要に応じてセカンドオピニオンも視野に入れる必要があるのかなと思いました。

また、うつ病になると休息が必要!とされていますが、確かに休みすぎることで体力や筋力も落ちるし、時間があけばあくほど再出発しにくくなり悪循環に陥りそうですね。

うつから抜けるための「五ヵ条」

本書の最後では以下のように述べられています

一 今日のことだけ考えて過ごす
一 他力本願では回復しない
一 リカバリー(回復)への希望をもつ
一 いい加減で、なんとかなると自然に思えるようになること
一 ゴールは普通の生活ができるようになること

『なかなか治らない難治性のうつ病を治す本』付録 うつから抜けるための「五ヵ条」

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