エッセイ「お待ちいただきありがとうございます」という神あいさつ
私が毎朝お邪魔している
ワカの朝活というスタエフLIVEにおいて
ワカさんがされていたお話 ↓
ワカさんはカフェに行って注文して
飲食物を席で待っていた
しばらくして店員さんが持ってきてくれた
そのとき店員さんは
「お待ちいただきありがとうございます」
と言いながらテーブルの上に置いてくれた
それを聞いてワカさんはいい言葉だなと
思ったというお話
私も同じくいい言葉だなと思った
さて私は現在老健で言語聴覚士として
働いている
利用者さんの昼食時には
嚥下評価(飲み込みの評価)などのため
食事介助も兼ねて行うことが多いのだが
その前に私も配膳を行う
利用者さんが多いわりに
スタッフは人手不足であるため
私もテキパキと動いてはいるのだが
なにせ利用者さんが多い
ひとりひとり間違いのないようにお配りし
蓋を取ったり
場合によっては割り箸をわったりする
というわけでなかなかに時間がかかる
最初にお配りした人から最後にお配りする人まで
まぁまぁな時間差がある
あるとき配っている際
男性の利用者さんから
「おい!おれのはまだか!?」
と少々ご立腹な様子で声をかけられた
私は「すぐにお持ちしますね」と言って
その利用者さんの食事を取りに行った
そのとき、ふと思った
「そうだ!あのことばを言ってみよう」
そして私はその利用者さんのもとへ行き
食事ののったトレイを置きながら言ってみた
「お待ちいただきありがとうございます」
いつもならもう一言二言文句を
言われてもおかしくない状況
にもかかわらずその利用者さんは
それ以上なにも言われなかった
「お待たせしました」
と言われると
「本当だよ」と
文句を言いたくなってしまうけれど
「お待ちいただきありがとうございます」
と言われると
それ以上何も言えなくなるのではないだろうか
感謝のことばの後に文句は似合わないよね
まさに神あいさつだ