エッセイ「ドリームキラー」という個を潰す存在
ドリームキラーということばがある
ドリームキラーとは「夢を邪魔する人」
どうやらドリームキラーには
意識的と無意識的の2種類あるらしい
意識的な方は嫌がらせのようなかんじ
無意識的な方は家族や友人のような
近い人によるもので
心配しているからこそ言ってしまうようなもの
後者にはいくつか心当たりがある
家族に
某ハンバーガー店でバイトをしてみようかな
という話をしてみた所
「すごく大変らしいよ」と言われた
またある時は
花火大会に行こうとしている話をした所
「混んでて歩けないよ」と言われた
おそらく家族は嫌がらせで言っているのではない
(・・・と思いたい)
私が某ハンバーガー店でバイトをして
大変な目に遭うことや
花火大会で人混みの中を歩いて
疲れてしまうことを
心配してくれているのであろう
(その結果私が家事しないことを
危惧しているだけのような気もするが)
しかしこのような「否定」から入られる発言は
いくら心配であっても
言われた本人からしたら
所詮ドリームキラーなのだ
某ハンバーガー店でバイトをしてみたい
花火大会へ行きたい
こんなかわいい夢をつぶしてしまうのだ
そんなドリームキラーの声を無視するほどの
強い熱意があれば問題ないのだが
反対を押し切ってまでやることでもないか
と思うと諦めることになる
そんなことが繰り返されるとどうなるか・・・
人は、夢を持たなくなる
やりたいという気持ちが湧かなくなる
家族の顔色ばかりうかがってしまう
そして「自分」というものがどんどん
見えなくなっていく
自分が何がしたいのか
どこに行きたいのか
何を食べたいのか
なんにもわからなくなってしまうのだ
相手のことを心配して言った一言が
相手の「個」を潰すという結果に
繋がりかねないのだ
いくら心配だとしても
否定から入ってしまうと
相手にとってはドリームキラーとなる
このことを念頭に置いて家族に接していきたい
特に我が子に対しては
心配のあまりドリームキラーになってしまいやすい
そうならないように
まずは本人のやりたい気持ちを受け止める
認める、そしてできる限り応援する
そのうえで注意しなければならないことなど
伝えるようにすると良いのではないだろうか
本人のやりたい芽をつまないよう
ドリームキラーにならないよう
気を付けていきたい