エッセイ「世間体を気にする」という自分自身の喪失
あなたは世間体というものを
気にするだろうか?
全く気にしないというツワモノはなかなか
いないだろう
芯がしっかりしていると言われる私でさえ
多少は気にしている
例えば
子どもの母親として
時々学校へ行くことがある以上
髪の色をド派手な色にするのはやめておこう
と思っている
これは世間体を気にしてのことだ
程度の違いこそあれ
私たちは皆少なからず世間体を気にして生きている
が、世間体に物事の価値基準のすべてを
占領されてしまっては人生つまらない
そこに自分の意見や考えというものがなく
人の価値基準で生きていることになるからだ
自分がこうしたいとか
逆にこうしたくないとか
自分自身の希望のようなものがないというのは
自分自身がないような気さえする
友人が言っていた
世間体を気にしすぎる人は自分の考えがない人だと
人の価値基準に合わせていれば
考えなくていいからある意味楽なのだと
私は妙に納得した
世間体を気にして
まわりにあわせることがあってもいい
ただ、思考停止でまわりにあわせるのではなく
自分にとってのメリットデメリットなどを
熟考した上で行うべきだろう
そうしないと自分自身が失われてしまう気がする
自分自身の考えと世間体
そのバランスをうまくとりながら
自分の人生を楽しんでいきたい