ことばの羽根 ~あるSTの物語~27

前回のお話はこちら

A病院へのリハビリの同期入職は
理学療法士(PT)5人
作業療法士(OT)2人
言語聴覚士(ST)私1人
ってなかんじだった

同期含めスタッフ間の仲は全体的に良かったので
カルテを書きながらしゃべっていて
早く仕事をして帰れと
よく上司に怒られたことを覚えている

カルテと言えば
最近の病院では電子カルテが主流
となってきているが
当時のA病院のカルテはまだ紙だった

患者さんひとりひとりのファイルがあって
その中にドクターの記録や処方箋や
看護記録やリハビリの記録などが挟まれている

入院期間が長い患者さんのファイルは
やたら分厚くなっていて
「もう挟めませんけど…(汗)」
ってかんじになっていた

他のスタッフがその患者さんのカルテを
使用しているとそのカルテを書くことは
できない

その人が終わるまで待たなければならないのだ

このあたりによくムダな時間が発生していた
ような気がする

そして紙カルテの欠点はなんといっても
字が汚いと読めないことだ
多くのドクターの字は汚い
というか略語を更に略して書いていたりして
解読に時間を要する

しかし看護師さんは慣れていて
そんな解読困難なドクターのカルテも
難なく読んでいるのだからすごい

  続く。

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