あなたのエッセイ「キタちゃん」

キタちゃんはイケメン美容師だ

本人は否定するが本人がなんと言おうとイケメンだ

勝手ながら私のイケメンイメージは
外見重視で内面二の次
そしてひとりひとりを大切にしない

なぜならひとりひとりを大切にしなくたって
イケメンがゆえに人が寄ってくるから
大切にする必要がないだろうから

しかしキタちゃんは違った

髪も物事も
表面だけではなく内面・本質から考える
そしてひとりひとりを大切にする
その人の良さを出してくれる

美容師ってカリスマ美容師っていうことばが
あったからなのか、キラキライメージがあって
美容師自身が輝いている、そんな気がしていた

しかしよくよく考えると
お客さんをきれいにする仕事

彼はそこをきちんと理解しており
あくまで黒子に徹し
なんとも控えめでギラギラしていない
そこがまた良い

そして彼のカットには迷いがない

おそらく最初にたくさんの情報を収集し
それを集約し、いろんなことをイメージして
そのゴールに向かって突き進んでいる

それがハサミさばきに現れているわけだが
それだけでなく彼自身の人生のようにも思えた

迷いなく思いのままに突き進む

けれどもあくまで主役はお客さん

そんな控えめにもかかわらず
きちんと持っている強さが
イケメンの下に隠れている