エッセイ「おだてられて木に登れる」という才能

日本人は褒められると謙遜することが多い
「いやいや、そんなことないですよ」と。

言った本人がどう思っているのか
それはわからない
本心で言っていることもあるだろうし
下心がある場合もあるだろう

そして言われた本人もまた
どう思っているのかわからない
本気で否定している場合もあるだろうし
もっと褒めてと思いつつ
謙遜していることもあるだろう

まぁその時々によるといったところだろうか

ところが私は謙遜しないようにしている

発信活動に関してなど
褒めていただけることも多いのだが
「そんなことないですよ」とは言わない

素直に「ありがとうございます」と伝える
なぜなら単純がゆえに言われて嬉しいからだ

褒めてくれた人は本心ではないかもしれない
しかし私は本心だと勝手に勘違いをして
そのことばをエネルギーに変える

おだてられたことを良いことに
木に登るのだ、さるのように

もしかしたら傍から見ている人は
「おだてられてるだけなのに本気にして」
と冷めた目でいるのかもしれない

それでも気にしない

おだてられて謙遜するのではなく
木に登ることができるのは
ある意味才能なのかもしれない

どれだけおだてられているだけだとしても
私はそのことばをエネルギーに変える

だからどんどん私のことを褒めてくれっ

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