エッセイ「なんでもいいよ」という浅慮

主婦にとって
目には見えないが非常に厄介な家事がある

それは「献立立案」だ

これは非常に地味な家事だ

普段家事をしない人に「家事には何があるか」
と質問しても出てこない項目だろう

しかし非常に重要な家事だ

なぜならこれができないと何も始まらない

献立が決まっていないまま買い物に行くと
スーパーの中を悩みながらうろうろして
買い物時間が3倍くらいかかる

それだけではなく、それに伴い
どうしても余分なものをかごに入れてしまう
困ったものだ

そして献立が決まらなければ
食事を作ることもできない

自分だけでは献立が決まらない時には
家族に「何が食べたい?」と尋ねることがある

すると多くの場合は
「なんでもいいよ」と返ってくる

以前書いた「そうめんでいいよ」とも共通するが
この返答は相手のことを思いやっているようで
考えることを放棄し相手に押し付けただけの
浅はかな返答である

食べたいものを言ったところで
それが実現するとは限らないが
そこからヒントを得て献立が決まることだってある

ぜひとも食べたいものを試しに言ってみてほしい

さてと
今日は何を作ろうか・・・

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