エッセイ「餅屋になる」という決意

あるときファンデーションブラシを買った
化粧品に疎い方のためにどんなものかを記すと
習字の筆を少し太くしたような形のブラシで
ファンデーションをきれいに伸ばすためのもの
といったところだろうか

使い始めた最初の頃はきれいに塗れていたが
徐々に筆先にファンデーションが残り
きれいに塗れなくなった

そのため私は筆を洗うことにした
台所洗剤などを使ってみたが
筆をきれいにするには随分時間を要した

あるとき
家に化粧スポンジ用の洗剤があることを
思い出しそれを使ってみた

するとファンデーションブラシは
簡単にきれいになった
おそらく4分の1くらいの時間で
済んだのではなかろうか

やはりそのために作られたものは強い
専門のものに限る

この時私は
「餅は餅屋だな」と思った

さて「餅は餅屋」ということばを
自分事に置き換えると
「本は商業出版。Kindle作家は
  本物の作家さんじゃないから
  イマイチだよね」
なんていうふうにも捉えられる

残念だがそのような風潮は少なからずあるだろう

私は今商業出版を目指しているが
これまでにKindle本を多数出してきたため
そのように思われるのはやはり悔しい

だから私は
「餅屋になる」と決意して
日々自分の想いを綴っている

商業出版という意味も含んではいるが
それだけではない

プロ意識と自分の信念と誇りを持って
誰かに寄り添いながら
自分の想いを発信していく
ということ

ことばを扱う専門家である
ということ

「餅屋になる」と決意してから一年が経った

これからもおいしい餅を作れるように
精進するのみだ

エッセイ「餅屋になる」という決意” に対して2件のコメントがあります。

  1. 緑野カエル より:

    みどりちゃま❣️
    素晴らしいお餅屋さんになって下さいね
    私も美味しいあんこ餅屋目指します

    1. hidate-midori より:

      カエルちゃま、コメントありがとうございます
      素晴らしいお餅屋さんになれるよう頑張ります!!
      カエルちゃまはあんこ餅屋さんなんですね、お互い頑張りましょー

コメントを残す