エッセイ「個性的」という褒めことば
「個性的」ということばは時に皮肉をこめて用いられる
例えばある人が描いた絵に対して
なんらかのコメントをしなければならないが
「うまい」とか「上手」とかいう類の
褒めことばを使用する気になれないような場合
「個性的な絵だね」
と表現するのではないだろうか
というわけでこの「個性的」ということばを
好まない人もいるだろう
けなされていると感じる人もいるだろう
しかし私は「個性的」ということばが大好きだ
昔から「人と同じ」を嫌う私は
その資質を職業選択の際にも遺憾なく発揮した
当時
言語聴覚士を目指す友だちがまわりにいたら
私は言語聴覚士を目指さなかったかもしれない
少々マニアックな職種ゆえの苦労が
なかったとは言わないが(苦笑)
SNSでの発信活動を行う上で
「個性」がなければなにも面白くない
自分が発信している意味がない
ただの
「みんなと同じことを発信している人」
になってしまう
『 他の発信者との違いをどこに見出せるか 』
おそらく半分くらいは「個性」にかかっていると思う
そういった意味で「個性」は重要だ
そもそも、人はみな「個性的」であるはずだ
皆それぞれ親も違えば生まれ育ってきた環境
関わってきた人たちだってみんな違う
同じ価値観を持っているはずがない
それなのに日本人は
まわりに合わせることを美徳とし
まわりと違うことを忌み嫌う
自分の「個性」を押し殺して
肩身の狭い想いをしながら生きている
まわりと同じが嫌いな私は
「みんな疲れないのかなぁ」
と余計なお節介をしてしまう
しかし・・・
そんな日本にいるからこそ
個性的な私は輝きやすいのかもしれない
「個性的」ということばは私にとって最高の褒めことばだ