発信メディアによって「情報」と「想い」のバランスを変える
前回の記事では「情報」と「想い」の発信、それぞれの長所と短所をまとめました
前回の内容をまとめると
・世間一般的に人が求めているものは「想い」ではなく「情報」
・「情報」だけではファンはつかない
・見ず知らずの人の「想い」には誰も興味がない
・「情報」の発信では「あなた」のファンになってもらえるような工夫をする
・「想い」の発信では広く知ってもらうためにいろいろなSNSを活用する
ということでしたね。前回記事はこちら
一般的には上記のことが言えるとは思いますが、各発信媒体によって望ましいバランスが異なります。今回はそのあたりを考えていきましょう
商業出版の本
SNSではありませんが話の流れ上、最初に持ってきた方がわかりやすいので商業出版の本から考えていきましょう。商業出版の本は顕著に「情報」を求められています。その「情報」が欲しくて本を購入するのです。「想い」をつめこんだ本を出して売れるのは芸能人やトップアスリートなど有名人くらいでしょう。それ以外の人が出す場合にははなんらかの「情報」を売りにしたものでないと手に取ってもらえないと考えます。「想い」のウェイトがどの程度が適切かは詳細はわかりかねますしテーマなどにもよるかと思いますが基本的には「情報」主体であることには間違いはないでしょう
なお1冊全て「情報」で埋め尽くさなければならないというわけではありません。そしてあくまでこの辺りは私の予想であることをご了承くださいませ
Kindle本
続きましてKindle本です(ここでのKindle本とは商業出版の本の電子書籍版ではなく私のような無名の一般人が出すKindle本を指します)
Kindle本においても、読者は「情報」が欲しくて検索し引っかかってきた本を読むため「情報」が優位ではあります。その証拠に、上位にある本は「○○で△万円稼ぐ方法」のようなノウハウ本が多いですよね。そしてなんらかの体験談であってもその「想い」を知りたいというよりかは体験談の「情報」目当てで読む場合が多いでしょう
ただ、Kindle本は出版社さんを通しているわけではなく個人で出しており自由度は高いので商業出版の本ほど「情報」を重視する必要はありません。自分の「想い」をつめこんだものであっても出版自体は可能です(読まれるかどうかは別ですが。)むしろそのような本の方が人間味があって面白味を感じることもあります。ノウハウ本ってどれを読んでも大体同じことが多く、つまらないんですよね(爆)
というわけでKindle本において「想い」主体の発信は可能ではあります。ポイントとしては誰がそれを行っているか、ということですね。何者でもないような無名の人が1冊目のKindle本でそれを行っても気には留めてもらえません。しかしKindle内もしくは他のSNSなどで多少名前が知られており少しでもファンがいるような状況であれば「想い」の発信のKindle本にも興味を示してもらえるでしょう
ただしKindle本の場合はKindle作家同士の相互読みあい相互レビューの傾向にあるので一概に上記の内容が当てはまらない場合もあります
YouTube
YouTubeもKindle本同様です。基本的には「情報」を求められてはいますが「想い」を発信することは可能です。ただやはりフォロワー数が少ない配信者の「想い」を中心に構成されたYouTube動画は集客力としては弱く、フォロワーや再生時間獲得にはつながらないことでしょう。一方インフルエンサーと呼ばれるような人気の配信者さんであればどちらを発信したとしても視聴してもらえるかと思います。「想い」の発信はファンがついてこれば強いですね
ブログ
人がGoogleなどでなにかを検索する場合は圧倒的に「情報」を求めています。そもそも「情報」満載のブログしか検索にひっかかてこないのではないかと予想しております。というわけで「情報」の発信の方が人目には触れやすいことは事実でしょう。しかしブログもKindle本と同様、自由度が高いのでどちらの発信もあって良いと考えます。「情報」の発信に特化した記事もあれば「想い」の発信に特化した記事、両者を含んだ記事、すべておりまぜながらブログ記事を積み重ねていってはいかがでしょうか
続きましてTwitterです。Twitterは「情報」の発信につとめている場合の方がフォロワーが集まっている傾向にはあると思います。しかし意外と「想い」の発信であっても共感を得られる場合は多いのではないでしょうか。「情報」もしくは「想い」の発信、どちらかに振り切ってしまうよりはどちらもバランスよく発信していった方が良い印象があります。Twitterは基本的には文字媒体なので「情報」だけの発信だと人間味がなく、どうしても機械的な印象を受けてしまいます。そのため適度に「想い」の発信も取り入れてみるのが良いかと考えます
Instagramの場合、中心となるのは写真の投稿であり写真はそれだけで「情報」の発信です。そのため「情報」が主体とはなりますがテキスト部分にその写真の場所などの「情報」を載せるだけではなくその時の自分の感想を添えることにより同時に「想い」の発信も可能となります。写真そのままではなく、CANVAなどを使用し画像を作れば画像に「想い」をのせることも可能です
普段Instagramにおいてどのようなテーマ・ジャンルで発信しているかによってどのようなスタイルが良いかは異なってくるかとは思いますが、Instagramにおいても「情報」と「想い」どちらか一方に偏るのではなくバランスよくどちらも取り入れていくのが良いかなと思います
stand.fm
そして音声配信stand.fm(略してスタエフ)です。スタエフは音声配信であり、わざわざ自分の発信を聴きに来てくれている人は自分の価値観や人間性のようなものをある程度理解した上でそれに共感して聴きに来てくれている場合が多いので他のSNSに比べて「想い」の発信多めでもOKです
そもそもコレ!という決まった情報を入手しようと思いスタエフで検索して聴きに行く人は少ないでしょう。その場合にはYouTubeやブログを検索しますよね。タイムラインをながめていたら興味のあるタイトルがあったから聴いてみたという「情報」の収集はしますがスタエフ内でわざわざ探すことは稀だと思われます。情報収集の第一手段としてスタエフを使わないということですね
なぜならスタエフは「情報収集の場」というよりは「コミュニケーションの場」という要素が強いからです。スタエフでは人と人との繋がりが他のSNSよりも強く、必ずしも「情報」の発信を求められていないのです。「情報」よりもその人の声が聴きたいがために聴いている場合も多くあります。それなら有益な「情報」でなくても雑談などでも十分なのです。「想い」を発信することにより人間性を好きになってもらう、その傾向が強いSNSですね
さてこのように各SNSによって「情報」と「想い」の適切なバランスがあります。そのため同じ1つの情報を複数のSNSで発信するにしても、何で発信するかによって少々内容を変える、つまり「想い」の部分の量を変えるといった工夫をすることが有効と考えます
私はブログとスタエフで同じ内容を発信することがありますがスタエフでは「想い」や小ネタ多めで発信しております