「見守り」をする目的

今回は「目的は大事だな」と
改めて思ったという話をしたいと思う

回復期リハビリテーション病棟や
老健などの施設において
患者さんや利用者さんのその時の状態によって
フリー(病棟内は自由に動いてOK)とか
移乗時(ベッド‐車いす、トイレ‐車いす)は
軽介助だが移動はフリーとか
移動も介助(車いすを押す必要あり)とか
まぁいろいろある

その中で「見守り」ということばがある

これはなにかというと
介助は必要ないくらいのレベルだけれども
安全確保のために見守る必要がある
というかんじだ

ここで問題になってくるのが
「どの程度の距離感で見守るのか」ということ

実際のところ
医療や介護の現場というのは
ほぼ例外なくスタッフが足りない

そうするとどうしても
「見守りが必要」とわかっていても
最初はすぐそばで見守っていたとしても
徐々に距離があいてくる

大丈夫だから少し遠くからでも
見守っているからいいよね
というかんじになってくる

さてここで重要になってくるのが目的だ

なぜ見守りが必要なのか

見守りが必要な理由は大きく2つある

① 転倒防止
② 離棟・離院防止

1つめは転倒防止だ
安全に移動するために見守りが必要なのだ
躓いて転びそうになった時に支えるために
見守る必要がある
こちらは主に歩行を移動手段とされており
その歩行に不安がある方が対象となる

そして2つめは離棟・離院防止だ
病棟などから脱走しないように見守る必要がある
脱走して車に轢かれたりしたら大変だ
こちらは認知症などにより離棟や離院の
危険性がある方が対象となる

さてこれらの距離感を考えてみると
②はしっかりと見守ることができ
所在を把握できているのであれば
多少離れていても問題ない

しかし①の場合は
すぐそばで見守らなければ意味がない
なぜなら転ばないように
そばについている必要があるからだ
遠くから見守っていては
転びそうになったときに支えることができない

見守りが必要な目的を考え
その方に適した距離での見守りの実施を
日々行わなければならない



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