エッセイ「女性がやる仕事」という古い考えによる状況

病院や老健などの施設では
処置などをする際にプラスチック手袋を
使用する

学校給食のパンを配るときに使用していた
かなりゆったりしたビニール手袋ではなく
もっとぴっちりとした手袋だ

はめた状態でいろいろな作業や処置を
するのだからぴっちりとしていないと
やりづらい

そのためS・M・Lと3つのサイズがあり
スタッフそれぞれが手の大きさにあわせて
使いやすいサイズのプラスチック手袋を
選んで使用している
男性の場合多くはLサイズを使用する

さて、私は先日手の甲をやけどした

そこそこ派手にやけどをしてしまったため
薬を塗ったガーゼをテープで貼っている
そんな状態であるため
手袋をして家事などをしたいと思って
プラスチック手袋を買いに
ドラッグストアへ行った
しかも貼った状態ではめるため
少し大きめサイズが良いなと思い
Lサイズを求めていた

しかしドラッグストアにLサイズの
プラスチック手袋は置いていなかった

ここで私はイラついた

私が Lサイズを買えなかったからではない

ドラッグストアに Lサイズが売っていなかったからだ

どういうことかというと・・・

このプラスチック手袋というものは
介護や看護、家事に使うものだ

Lサイズが売っていないということは
Lサイズの需要がないということ
つまり介護・看護・家事を男性がしない
ということを指し示しているのではないか

男性が介護などをやらなくて
プラスチック手袋を必要としていないこと
必要とされていないから売っていないこと
どちらにも問題がある

売っていないということは
社会が「男性はやらなくて良いんだよ~」
と暗に示しているような気がしてならない

それはおかしい
ここは売れなくても置いておくべきだろう
と思う

介護・看護・家事は女性の仕事であるという
世の中にはびこる古い考えを
なんとか消し去っていきたいものだ

全ドラッグストアにLサイズの
プラスチック手袋を置くところから
世の中は変わっていくのではないだろうか

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