読書記録『すぐやる人だけがチャンスを手に入れる』
すぐやるカエルの冒険ストーリーに学ぶ「すぐやる技術」
すぐやる人だけがチャンスを手に入れる ~すぐやるカエルの冒険ストーリーに学ぶ「すぐやる技術」~ | 久米信行 |本 | 通販 | Amazon
この本は、物語の各場面に関連した「すぐやる」「出会う」「認められる」技術=成功の極意も一緒に学べるように書かれています。(はじめにより)
ただいま私は「行動」に関する本を読み漁っていて、本書を図書館で見つけたので借りてきて読みました。
ちなみにAmazonで検索したところ電子書籍になっておらずAudible化もされていませんでした。
この本は狭い井戸の中に住んでいたカエルの冒険、成長ストーリーと共にチャンスを手に入れるために必要なポイントが書かれています。小説風の箇所(カエルのお話)がありつつ、それを説明するかたちで自己啓発的な内容が書かれているという構成です。
読んだ感想としては、ところどころでカエルのお話が入ってくるため緩急があり普通の自己啓発本よりも読みやすく飽きず、さくさく読むことができます。非常に読みやすくて面白い本だなという印象です。
本が苦手な方や中学生くらいのお子さんでも読みやすいのでは。
読んでみると当たり前のことが書かれているように思うかもしれませんが、知っていることと実践できることには雲泥の差があります。これらをすべて素直に実行できる人こそチャンスを掴める人なのだろうなと思いました。
こちらの本は以下の6部構成で成り立っています。
『すぐやる人だけがチャンスを手に入れる』
1 なぜすぐやる人だけがチャンスを手に入れられるのか
2 すぐやる人になる出会いのチャンスを活かすコツ
3 なぜ最初に手を挙げる人が評価されるのか
4 苦手な人や仕事の中に飛び込んで自分を活かす逆転の発想
5 人とくらべない自分だけの幸せを手に入れるちょっとしたコツ
6 すぐやる人だけが手に入れられる「最高の答え」は自分の中にある!
この本の中から特に印象に残った箇所をご紹介します。
「となりの芝生は青く見える」
『すぐやる人だけがチャンスを手に入れる』パート5 人とくらべない自分だけの幸せを手に入れるちょっとしたコツ より引用
残念ながら、私たち人間は、ついつい人を羨み嫉妬してしまう動物です。
(中略)
不幸せのもとである「嫉妬スイッチ」をオフにするために、もうひとつ心に刻むべき大切なことがあります。それは「青い芝生を保つ努力は大変」だと気づくことです。
(中略)
著名な達人たちが水面下で続けている努力に気づけば、羨望や嫉妬の心は消え、共感し尊敬する心に変わっていくはずです。
私たちはついつい人と比べてしまうんですよね
そして妬んだり凹んだりして自分のペースを乱してしまう。それがきっかけで心身の不調に繋がってしまうことすらある。
人が出した良い結果だけを見ているとそういうことにも繋がってしまいかねないんだけど、そこに至るまでには想像を絶するような苦労をしていて、それを理解すれば嫉妬しないということ。
例えば、人気を博しているユーチューバー(Aさん)に対して「あの人はYouTubeでたくさん稼いでいる。自分もYouTubeで配信しているけれども全然登録者数が増えず収益化できない、Aさんがうらやましい」と妬んでいる人(Bさん)がいるとしましょう。
BさんはYouTube配信をしているものの、最近始めたばかりで毎日投稿をしているわけでもなく配信数もまだまだ少ない状況です。一方、人気のユーチューバーAさんは毎日投稿を何年も続けています。
Aさんも最初から人気があったわけではなく、こつこつ積み上げてきたからこそ今の状況があり、そして毎日投稿することでそれを維持しているのです。これまでもそして現在も変わらず努力を重ねてきているわけです。これこそまさに「青い芝生を保つ努力は大変」ということですよね。
しかしBさんは残念ながらそれに気づいていないのです。
毎日投稿すること、それを何年も継続すること、これらのAさんの努力にBさんが気づけば、Aさんに対して嫉妬という感情よりも尊敬の感情が上回ることでしょう
「これだけの動画を毎日、そして何年も投稿し続けることができるなんて、Aさんはなんてすごい人なんだ!!」
Aさんに対してこんなふうに思うことができたらBさんも変われることができるかもしれません。
もちろん嫉妬という感情が行動に対してプラスに働く場合もあるかとは思いますが、マイナスに働く場合も多くでしょう。人と比べないことでチャンスを手に入れることができるかもしれない。私はそんなふうに考えました。
私自身「行動力があるね」と褒めていただけることが多いのですがそんな私も共感できることが上記以外にも多々ありました。
みなさまが行動できる人になれる一助となってくれる一冊になってくれるのではないでしょうか。ぜひご一読くださいませ。