高齢者にとって聴き取りにくい音

年を重ねると誰でも聴力が衰えます

つまり「耳が聴こえにくくなる」
ということです

「自分はまだまだ大丈夫」
と思っていても
「聴力のピークは二十歳」
という話もありますので
実は気付かないうちに
聴こえにくくなっているのです

中でも「聴き取りにくい音」
というのが存在します

それは高い音です


というわけで高齢者に向かって
キンキンキャンキャン喋っても
うるさく感じるだけで
伝えたいことは伝わりません

高齢者に話しかけるときは
・少しゆっくりめ
・少し大きめ

で話すことを心がけてみてください

ちなみに具体的に聴きとりづらい音としては
「イ段」の音
イキシチニヒミリ
です

イは他の母音に比べて少々音が高く
高齢者にとって聴き取りづらいようです

各母音発声時の舌の位置が
前方である母音ほど高いので
口腔咽頭の共鳴の関係と思われます

舌の位置

前方         後方
イ → エ → ア → オ → ウ

イ段の中でも「シ」「ヒ」は特に
聴き取りづらい印象です
(仕事上の肌感覚ですが)

ということでイ段の音は特に伝わりづらいので
何度も苦労して言うのではなく
文字など視覚的な手段に頼ったほうが賢明です

・文字で伝える
・絵を描く
・写真を見せる
・動画を見せる
などなどの視覚的な手段を有効活用してください

何度も大きな声を出して伝えるのも疲れますし
高齢者も疲れます

ぜひ視覚的な手段も併用してくださいね

なおその際は
マジックなどで大きな字で書くことを
おすすめします

耳だけでなく目も衰えていることをお忘れなく

以上、参考になれば幸いです

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