ことばの羽根 ~あるSTの物語~22

前回のお話はこちら

さて私はA病院の内定をいただいて
4月から働くことになっていた

ちなみに当時
国家試験の合格発表は4月7日頃だった
7日ではなかったかもしれないが
とりあえず4月を1週間ほど過ぎてからなのだ

つまり4月1日に入職して
最初の1週間は無資格で働いている状態
ということだ

まぁ最初の1週間なんて
研修やら見学がほとんどではあるけれども
そうは言っても名札にはきっちりと
「リハビリテーション科 言語聴覚士 ○○」
ってなかんじで書かれているわけで
少しずつ言語聴覚士であるという自覚を
持たなければならない
とはいえまだ資格はないという
微妙な心情の1週間を過ごすというわけだ

それでも国家試験に合格していれば
まだ良いのだが
仮に不合格だった場合
その職場から去らなくてはならない

去らなくてもいいかもしれないが
少なくともその職業として
そこで働くことはできない

看護助手などの仕事で雇ってもらいながら
もう一年勉強するというケースは
あるようだが。

このような状態になると
なかなかにつらいだろう

というわけで最近では合格発表は3月のうちに
行われているようだ
良かった良かった

幸い私は言語聴覚士国家試験に合格し
晴れて言語聴覚士になることができた

  続く。

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