エッセイ「やりたいことを話せる」という空気感
学生時代の友人が組んでいたバンドの
オリジナル曲に
「 本当にやりたいことがあるなら
親をだまらせるくらいやれ 」
という歌詞がある
私は当時、本当にやりたいことを
親に言えなかった
「手に職をつけなさい」と言われて育ったため
親には言い出せずにいた
話してみたらわかってくれたのかもしれないが
私にはそれをする勇気はなかった
親をだまらせるほど強い熱意がなかったのか
親に反抗することが面倒だと思ったのか・・・
おそらく両方ではあるのだが
言い出せない空気があったこともまた
事実だろう
親に対して本心を言い出せなかったこと
私がこれまで歩んできた道を
悔いているわけではない
ただ・・・
自分の子どもたちにはそんなふうに
思ってほしくないなとは思っている
自分のやりたいこと、進みたい道が見つかったら
世間体とか親の顔色とか気にしないで
教えてほしい、そしてできる限りそれを
応援したいと思う
そういうなんでも話せる空気を
我が家にまとわせておきたい