エッセイ「自信のなさ」という勝手な世界

私は毎朝中学生の子どもの弁当を作っている
給食がないこともないのだが注文方式で
弁当持参でも良いという形なので
節約も兼ねて弁当にしている

私は以前は弁当作りが非常に嫌いだった

中高一貫の全寮制の学校に行ってくれないか
と思ってしまうほど弁当作りが嫌いだった

なぜそんなに嫌いだったかと言うと
・バランスを気にしないといけないこと
・彩を気にしないといけないこと
・朝早起きしないといけないこと
・冷めるまで蓋できないこと
・食べたときの子どもの反応を見られないこと
こんなところだろうか

今もこれらの内容に変わりはない

しかし今は以前ほど弁当作りが嫌ではない

どうしてかを考えてみた
するともうひとつ私の中で大きく
ひっかかっていることがあった

それは
・第三者から弁当についてとやかく言われるのが嫌
ということだった

食べる本人ではなく他の家族から
私が作った弁当に対して
「茶色が多い」とか
「量少なくない?」とか
「あんまり美味しくなさそう」とか
そのようなことを言われたくない
という気持ちがあることに気付いた

弁当以外の食事の準備に関しては
これまでに色々と言われてきたが
弁当に関しては特に何も言われてはいない

しかし自分の料理に対する自信のなさから
そう言われるんじゃないかと
勝手に思ってしまっていた

自信のなさというのは勝手な世界を作り上げる

そんな思考回路を構成した環境にも問題はあるが
これ以上、勝手な世界を作り上げないよう
気を付けたいものだ

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