コンプレックスを利用する

コンプレックスありますか?

コンプレックス〈complex〉

① 〚心〛精神分析学の用語で、抑圧され無意識のうちに形成される一種のゆがみをもつ感情。
② (「インフェリオリティコンプレックス」の略)他人より劣るという意識。劣等感。「ーを抱く」
③ 複合したもの。「シネマー(=同一施設に複数のスクリーンをもつ映画館)」

   旺文社国語辞典[第十一般]より引用

一般的に普段「コンプレックス」ということばは②の意味で使われていることが多いかと思います。みなさん大なり小なり、②のコンプレックスをひとつくらいは持っているかと思います

ではどのようなコンプレックスがあるでしょうか

コンプレックスの種類

コンプレックスには外見的なものと内面的なものがあります。

なお「性格」をどのように位置づけるべきか悩むところではありますがおそらくなんらかのコンプレックスによる影響でなんらかの良くないと思われる「性格」が形成されるのではないかと思われますのであえて上の図には含めませんでした。

コンプレックスによる間接的な悪影響

なんらかのコンプレックスを持っているとそれが悪影響を及ぼす場合があります。コンプレックスによる悪影響には直接的なものと間接的なものがあります。直接的なものとしては、例えば足が大きすぎて買いたかった靴のサイズがない、年収が少なすぎて生活が苦しいなどのようなものです。その問題によって直接問題が生じてしまっているような場合です。

一方間接的なものとしては以下が挙げられます。

コンプレックスによる間接的な悪影響

① 自信を持てないことにより・・・
   ・積極的になれない
   ・卑屈になる
   ・人の目が気になる
② 対策を講じて・・・
   ・お金がかかる
   ・時間がかかる

コンプレックスがあるとその部分を気にして自分に自信を持てないことがあります。

例えば「かわいくない」と気にしている女性は積極的に合コンへ行ったり、好きな男性にアプローチすることができない場合もありますよね。「私はどうせかわいくないから」と卑屈になってしまうこともあります。そして気にするあまり、まわりの目を気にしすぎてしまう傾向にもあるでしょう。自信がもてないことにより、行動や思考が制限されてしまっています。

そしてその「かわいくないこと」への対策として整形手術を試みれば莫大なお金がかかります。時間もとられますよね。整形まで行わなくとも少しでもかわいくなろうと高い化粧品をいくつも買えばやはりお金はかかります。

さて先ほどの靴のサイズがない例の場合、オーダーメイドで靴を作ったとしたら同様に②に含まれます。

しかし「かわいくないこと」を気にしなければ自信をなくすこともなく、そして整形などにお金をつかうこともありません。靴の例でもこだわりを捨てサイズが合うものを選ぶという選択肢もありますよね。

気にしなければ悪影響は存在しないわけです。ただ、わかっちゃいるけど・・・というところなのです。

他人がことばで言うのは簡単です。しかし本人は他人が思っている以上に気にしているものです。それがコンプレックスではないでしょうか。

ただ、他人は本人が思っているほど気にしていないのも事実。誰かに自分のコンプレックスを打ち明けてみると「え!?そう??そんなことないじゃん!!」と全否定されることだってありますよ。気心の知れた、他人に無頓着な男性に打ち明けてみるといいかも(笑)

コンプレックスを利用する

コンプレックスをミカタにつけられればこわいものはありません。

例えば見た目のコンプレックスを利用してそれを自虐ネタとしている芸人さんもいらっしゃいますし、モデルの冨永愛さんは背が高いことがコンプレックスだったとのことですが今では世界的なトップモデルとして活躍されていますよね。

テレビの世界で活躍されている方々は意外とコンプレックスをうまくミカタにつけてみえる方が多いようです。

コンプレックスとなっている部分というのはおそらく他の人と比べて少し違うところなのです。それにより目立ったり、うまくいかないことがあったりします。しかしそれを利用しない手はありません。少し違うことを活かしていけば、より魅力的な自分になれると思いませんか?

特に発信活動を行う上では独自性が求められます。人と同じことを言っていては何も面白くありません。

そこで自分のコンプレックスの部分を利用し、そこから得たこと、感じたこと、考えたこと、傷付いたこと、社会のまずさなどを発信すると自分にしか伝えられないものが伝えられます。そのような発信こそ人間らしくて受け入れられたりもします。

私はうつ病になって仕事を退職したことがコンプレックスとなっていた時期もありましたがそれを利用して数々のKindle本を書いてきました。私にしか書けないものが書けたと自負しております。

もちろん、そこに至るまでには様々な葛藤や不安や苦しみなどいろんな感情と戦わなければなりません。誰にもカミングアウトせずに自分の中だけでとどめておきたいことだってあるでしょう。無理にとは言いません。

ただ、コンプレックスを利用できるようになれれば人生もっと楽しく生きやすくなるとは言えます。

どのようにしたらコンプレックスによる悪影響を受けず、自分らしくいられるのか。

少しずつでいいので前向きに考えてみてくださいね

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