エッセイ「自発性っていいな」という本日の備忘録

私は介護老人保健施設で言語聴覚士として
働いている

比較的お元気な利用者さんたちは
日中食堂で過ごされている
そこにはテーブルがあり4人ずつ
指定された席でお食事をされる

私はリハビリをする際
その食堂へ行きその場で行う場合が多い

さて今日もいつもと同じように食堂へ行き
ある利用者さんのリハビリをしていた

その利用者さんのリハビリを終え
去ろうとした所、同じテーブルにいた
他の利用者さんが私に声をかけてきた

「私にもそれをやってください」

私に声をかけてきた利用者さんはあまり自発的に
なにかをされているかんじの方ではない
リハビリの拒否はないが
どちらかというとされるがままなタイプ

そんな方がそんなふうに声をかけてくれて
私は非常に嬉しかった

私が今日リハビリをする予定のリストには
その方の名前はなかったが
幸いにも他のスタッフが
リハビリをする予定になっていたので
私は迷わずそのスタッフに声をかけ
予定の人をおひとり変わっていただくよう頼んだ

そして無事その利用者さんがやりたいと
言ってくれた課題を一緒に行うことができた

今回この利用者さんが自発的にやりたいと
言ってくれたことが本当に嬉しくて
備忘録としてここに残しておくことにした

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