女性が子どもを産みたがらない3つの理由

少子化が進んでいます。

私は子どもを2人産み、現在こどもたちは中学生となりましたが、子どもたちを育ててきた中で感じた家庭や社会の問題があります。今回は女性が子どもを産みたがらない理由を私の経験をもとに考えていきたいと思います。

赤ちゃんは非常にかわいい
私も赤ちゃん大好きです
しかし私は3人目は断固拒否しました

女性が子どもを産みたがらない大きな3つの理由

 ① 経済的理由
 ② 身体的理由
 ③ 精神的理由

① 経済的理由

1つめに経済的理由です。

言うまでもなく子どもを産み育てるにはお金がかかります。一人の子どもが大学卒業までにかかる金額は3000万とも4000万とも言われています。子どもの医療費助成や子ども手当があるとはいっても各家庭で用意しなければいけない金額が大きいことは明らかですよね。

世帯年収によっては「とても子どもを育てられない」と判断し、子どもを産み育てることを断念せざるを得ないことも珍しくはないでしょう。

私も子どもを2人育てていますが思わぬことに細々とお金がかかったりします。

さて私はお金に関して詳しくないので詳細は他に任せて、次へいきたいと思います。

② 身体的理由

妊娠・出産は女性にとって非常に体力がいります。

つわりは人によって症状が様々です。人によっては全くつわりがない人もいます。しかしつわりが酷く水分も摂れず点滴をしなければならない場合もあります。逆に食べていないと気持ち悪いと感じる人もいます。私の場合は吐くことはほとんどありませんでしたが、出産まで常に気持ちが悪く、ゆえに常に体調が悪いような状態でした。

お腹が大きくなればなかなか動きづらく、行動も制限されます。それでも順調に進めば良いのですが切迫早産で入院ということだってあります。

出産は命がけ。医療の発展と共に救える命が増えているとは思いますが、女性が命がけで出産していることには変わりありません。そして出産には身体的な負担を伴います。分娩を終えた時点で体はぼろぼろです。そのため出産後1か月程度はゆっくりと体を休めて母体を回復させることが推奨されています。私の話をさせていただくと、長男出産時、急激な子宮内圧低下による血圧低下を起こしたらしく、一時的に意識が遠のき、出産後1ヶ月間は本当にふらふらでした。

出産による母体へのダメージは大きいにもかかわらず、赤ちゃんはお母さんを欲します。
おっぱいを欲しがり、だっこをせがみ、おむつが濡れたら泣く・・・

愛する我が子はかわいいとはいえ、身体的な負担はかなりのもの。労働は24時間、年中無休です。

夜中だろうが母親が寝不足だろうが体調が悪かろうがおかまいなしなのです。

1人目の出産であればその赤ちゃんのことだけを考えていれば良いのですが、2人目以降では上の子がいます。1人目のときに比べて色々と慣れているとはいえ、上の子の世話をしながら赤ちゃんの世話をするのは一苦労です。

このように妊娠、出産、育児は非常に身体的な負担が大きいのです。

③ 精神的な理由

出産後は赤ちゃん最優先の生活となります。

自分がしたいことなんて全くできません。トイレすらもままならないこともあります。基本的に自分の時間はありません。当時見たいドラマを録画しましたが結局見られないまますべて消したことがあります。

子どもが寝ているときにはここぞとばかりに家事をするか、一緒に寝て体力を回復させなければなりません。

私の趣味はなんだったかしら・・・というかんじです。

私は当時、社会から取り残されていると感じていました。

流行りの歌はおろか、世間で起こったニュースもわからなければ、流行語大賞をとったことばすら知らない。自分の専門職の最新情報もわからない。

会話をするのは基本的に家族のみ。

子どもを育てるという大役を果たしているにもかかわらず、自分で勝手に感じてしまう社会からの疎外感に耐えられませんでした。自分が子どもの世話をしている間に世の中はどんどん進んでいって、私はひとり取り残されていると感じたのです。

もうひとり産んだら社会からの疎外感が何年も追加されると考えるともうひとり産む気にはなれませんでした。

さてでは、このような理由により子どもを産みたがらない場合どうしたら良いでしょうか。

これから書く内容は妊娠前もしくは出産後まもない奥様を持つ男性へ向けてのメッセージです。ぜひ参考にしてください。

① 経済的な理由に対して

女性が漠然と「お金がないから無理」と思っている場合もあるかも。
どのような補助を受けられるのか、具体的にいくら必要かなどを調べてみよう。
そして副業を始めるのもアリです。

①の経済的な理由に関しては既に子どもを産み育てている人もそうでない人もどちらも持ち合わせる悩みです。

一方、②の身体的な理由と③の精神的な理由に関しては主に既に子どもを産み育てている人が持っている悩みです。(持病があるなど例外もあるかと思いますが)
妊娠、出産、育児は大変だとはわかっていても、やはり実際にやってみないと本当の大変さはわかりません。そのため子どもを産み育てたことがない場合には②と③の理由はそれほど持っていないことが多いと考えます。

② 身体的な理由、③ 精神的な理由に対して

できる限り
 ・自分のことは自分でやる
 ・上の子の世話をする
 ・家事を行う
 ・家事ができていなくても文句を言わない
 ・必要に応じて家事代行サービスを利用

   → 奥様が自分の時間を持てるよう配慮

これらのことを行ってください。それにより奥様は身体を休めたり、自分のやりたいことを行う時間が持てるようになります。

すると身体的にも精神的にも余裕をもつことができます。

結果、子どもにも夫であるあなたにも良いことがもたらされます。

「そんなことで?大げさな・・・」
と思うかもしれませんが、身体的にも精神的にも追い詰められているママさんにとってはかなり大きなこと。これらによって救われるのです。

「父親である自分に今できることは何もない」
なんて思わずに、奥様が少しでも自分の時間を持てるよう配慮してあげてください。

なお今回の内容はスタエフ配信でもお話しています。→ こちら

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