成長段階によって物事の捉え方は変わる
他の人が作ったコンテンツなどに対する捉え方は自分の成長段階によって異なります。
少し例を挙げてみましょう
私は病院で働いていたのですが私が勤めていた職場では定期的に症例発表会というものがありました。症例発表会とは患者さんの評価をしてそこから考察をして今後の方針を考えたものをまとめて発表するというものです。
たとえばこの症例発表を、働き始めて2年目の人が行うとしましょう
この症例発表を聞いた人がどのように感じるでしょうか
症例発表を聞いた人の反応
☆ 実習生(学生)の場合
「 すげー!さすが先輩!!」
☆ 4年目の人の場合(症例発表をした人より少し経験年数が多い人)
「ここもここも書けてないじゃん!!」
☆ 15年目の人の場合(症例発表をした人より圧倒的に経験年数が多い人)
「ここはちょっと足らないけど、ここの部分はよくできてるじゃん」
このようなかんじです。もちろん性格などにより個人差はありますがこのような傾向にあります。
症例発表をした人よりも経験年数の浅い人や実習生さんの場合「すごい」と感動し崇め讃えます。まだまだ知識も経験も足りていないため、その症例発表のどこがいけないのか、どの部分が足りていないのか、アラが見えない、そしてアラがわからない状態です。
さて、経験年数を積み症例発表をした人よりも少し先輩の場合「ここができていない」とアラが目に付くようになります。後輩にもっとできてほしいという期待なども相まってアラを指摘するようになります。言い方がきつい人の場合、怖い先輩認定をされてしまうかもしれませんね。
更に、経験を重ね症例発表をした人よりも圧倒的に経験年数が多いベテランさんの場合「ここはできていないけど、ここは良いじゃん」というように、アラだけではなく良さにも気付けそれを評価できるようになります。広い視野を持ち俯瞰的に物事を見ることができるようになるのでしょう。
このように物事の捉え方には成長段階が関係しており、大きく3段階にわけることができます。
アラしか見えていないうちはまだまだということですね。
せっかくだからそれを活かそう
上の例は1つのものをみたときの経験年数の異なる3人の反応ですが、これは自分ひとりの成長段階によっても同じことが言えます。
なにかに取り組み始めた最初はアラもなにもわからないのですが、慣れてくると徐々にアラが見えてきます。アラ探しばかりしてしまうような時期もあるかもしれません。その後、更に経験を積むとそのコンテンツなどの良さも見えるようになります。
物事の捉え方はこのような成長段階をたどるのですが逆に考えると第3段階の「良さにも気付ける」ようになればより成長できるといえるのではないでしょうか。
アラを探しそれを反面教師にするというのも悪くはないのですがせっかくなのでそのコンテンツの良さも見つけ、その部分を評価し自分に活かしていくことができれば更に成長できるように考えます。
悪いところだけでなく、良いところもどんどん見つけ自分に活かしていきましょう
なお今回の内容はstand.fmでもお話していますのでよろしければそちらもどうぞ。→こちら