誹謗中傷に振り回されないSNS活用術(Kindle版)

本書によって、誹謗中傷をしない方法、されない方法・心を痛めない方法を知ることができ、SNSコミュニケーションを楽しむことができます。

本書のメインメッセージ

「 誹謗中傷ということばの刃に振り回されずコミュニケーションを楽しもう 」

誹謗中傷に振り回されないSNS活用術

こんな方へ

SNSを楽しみたいすべての方へ

--- はじめにより ---

一瞬で毒にも薬にもなるもの、それはなんだと思いますか?

それは「 ことば 」です

「 ことばはたった一言で人を傷付けてしまうこともあるし、逆に弱っている人、落ち込んでいる人の支えになることもできる 」
これはNHKドラマ「はつ恋」にて木村佳乃さん演じる主人公が言ったことばです。

心ないたった一言のことばで人をどん底に落とし入れることもできるし、たった一言でそこから救い出すこともできるのです。


日本語は清音45文字と濁音半濁音25文字(音だと23音)、合計68のかな文字があります。
例えばスマホで文字を打つ場合、この68文字の中から適切な文字を選び漢字変換するなどをしているだけなのに、どの文字を選択し、どのような順序にし、どのように加工するか( 漢字変換や絵文字を付け加えるなど )によって相手への伝わり方は異なり、そして薬にも毒にも変化するのです。

このように考えると実に不思議ですよね。

文字の羅列、それはただの無機質なものであるはずなのに、相手の愛情や優しさを感じることもある一方で、非常に冷酷で残酷に感じることもあります。

例えば「ばか」ということばは単に「ば」と「か」を組み合わせただけのことばです。これらの「ば」と「か」自体にはなんの意味もありません。しかし組み合わせることによって意味を持つようになります。

そしてそのことば自体にはなんの感情もありません。しかし、それを操る人間の感情を運ぶことはできるのです。

一瞬で毒にも薬にもなるもの、それが「 ことば 」です。


本書は誹謗中傷をテーマとしています。

私はKindle本の出版、そのKindle本のAudible化、YouTubeでの動画配信などの発信活動を行っています。その中で、読んで嫌な思いをしたコメントをいただいたことが何度かあります。それは世間一般的に見たら誹謗中傷とまでは言えないものだと思います。発信者を特定し損害賠償請求をしてもお金はもらえないでしょう。

しかし私がそのコメントを読み、嫌な思いをしたことは紛れもない事実なのです。発信活動をやめようかという考えも頭をよぎりました。私を応援してくれる人もいるはずなのに世の中のほとんどすべてが敵に思え、悪い方にしかベクトルが向かなくなってしまいました。

しかし友人に相談したところ
「 ここでやめたら奴らの思うツボやで。」
と言われ、なんとか思いとどまることができました。悪い方に向いていたベクトルを軌道修正し自分のペースを取り戻し、今に至ります。

いろいろと思い悩みましたが、誹謗中傷をどのように捉え、どのようにしたらSNSにおいてコミュニケーションを楽しんでいけるのかを考え、本書を書くことにしました。

その際
「 そのコメントを書いている人はみな悪意があるのか? 」
という疑問を持ちました。

誹謗中傷をしている人の中には明らかな悪意を持ち、嫌がらせとして行っている人もいるでしょう。しかしそうではない人もいるのではないか、と思ったのです。

もしそうなのだとしたら、誰でも誹謗中傷の加害者になってしまう可能性があるのではないでしょうか。

多くの人は自信を持って「 誹謗中傷なんてしていない 」と言われると思います。

しかしSNSでない普段の日常生活場面でも、勘違いや気持ちのすれ違い、いろんな原因によって思いがけず人を傷付けてしまうこともありますよね。それと同様にSNS上でも、傷付けるつもりはなかったのに知らない間に傷付けてしまっていた、という事態も起こりえます。むしろ、SNS上では相手の顔が見えないことによりそのリスクは高いと考えます。

そのため本書では誹謗中傷の被害者にも加害者にもならないでSNSを楽しんでいく方法を考えていきたいと思います。

本書は
「 誹謗中傷ということばの刃に振り回されずコミュニケーションを楽しもう 」
というメインメッセージのもと執筆しましたが、これを皆様にお伝えするために大きな軸が2つあります。

メインメッセージを伝えるための大きな軸

① 誹謗中傷にあわないようにするにはどうしたら良いか、誹謗中傷されたときにどのように心を立て直すか、といった被害者目線

② 加害者にならないためにどのようにしたら良いか、といった加害者防止目線

誹謗中傷に振り回されないSNS活用術 傷付かないために
誹謗中傷に振り回されないSNS活用術 傷付けないために


この2つが両方できていてこそ、誹謗中傷に振り回されずSNSにおいてコミュニケーションを楽しむことができると考えます。

「 傷付かないために、傷付けないために 」
誹謗中傷の被害者にもならず、加害者にもならないSNSの活用術を、本書を通じて一緒に考えていってください。

本書の流れ

第1章:誹謗中傷とはなにかという概論的な内容
第2章:なぜ誹謗中傷をするのか、誹謗中傷をする人にはどのようなタイプがあるか、ということを考えて分類した9つのタイプの解説。
第3章:誹謗中傷により心を痛めないように、という観点で記載。
第4章:誹謗中傷と判断されないためにどのようなことに気を付けたら良いか、という観点で記載。


注意

① 本書では法的措置に関することも少しは書きますが専門家ではないため詳細は他書に譲ります。法的措置に関して詳しく知りたい方は弁護士さんなどが書かれた本やサイトをご覧ください。本書ではメンタル的な部分を中心に進めていきます。

② 本書では一般的には誹謗中傷とまでは言えないような、書かれた人が嫌な思いをしたという程度のものまで幅広く「 誹謗中傷 」として書かせていただきますのでご了承ください。

目次

はじめに
第1章 誹謗中傷とは何か
 1 誹謗中傷とはことばによる暴力
 2 匿名がゆえの言いやすさ
 3 匿名がゆえの責任の欠如
 4 ネット上では微調整がしにくい
 5 誹謗中傷と批判は少し違う
 6 誹謗中傷はネット上だけのものではない
 7 誹謗中傷の内容は事実とは限らない
 8 誹謗中傷か言論の自由か
第2章 なぜ誹謗中傷をするのか?
 1.どういう時にコメントを書くのか
 2.誹謗中傷にもさまざまなタイプがある
 3.誹謗中傷の目的はいろいろ
 4.悪意はあったりなかったり
第3章 誹謗中傷に心を痛めないように
 1.誹謗中傷を受けると人間不信になる
 2.誹謗中傷により心を痛めやすいとき
 3.出る杭は誹謗中傷にあいやすい
 4.誹謗中傷により心を痛めないようにする方法
 5.誹謗中傷にあってしまった時の対処法(法的措置)
第4章 誹謗中傷だと思われないように
 1.他人事だと思わないで
 2.誹謗中傷をすることで人生が狂う
 3.自分の発信が誹謗中傷と判断されないために
あとがき


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