楽しい人生を復活させる現実逃避完全マニュアル(Kindle版)

本書を読むことで心置きなく現実逃避をし自分を守り、それにより楽しい人生を復活させることができるようになります

本書のメインメッセージ

現実逃避によって自分を守ってください
自分を守るために行った現実逃避は逃げではありません

こんな方へ

毎日毎日頑張って、ストレスで押しつぶされてしまいそうなあなたへ


--- はじめにより ---

子どもをやっとのことで寝かしつけて
茶碗を洗って
散らかっていたおもちゃや服を片付けて
ようやくこれで自分の時間だ
録画したドラマを見るぞ
と思った矢先、
子どもがぐずり始める
子どもをあやして添い寝していたら
いつのまにか寝ていたらしい
もう朝だ
朝ごはんの用意しなきゃ・・・

僕の働く介護施設は全然人が足りていない
これだけの仕事量を
これだけの人数でまわせだって?
無理な話だ
職場にいる間は
トイレ介助や入浴介助をしないといけなくて
勤務表なんて作っている暇がない
仕方ない
休日返上で作るか・・・


私たち現代人は、毎日毎日、やらなければいけないことに追われています。あなたもそんな毎日を送り、ストレスで押しつぶされそうになっていませんか?

そして
「頑張ることが美徳」
そう思っていませんか?

「ガンバラナイトイケナイ」

あなたがそのように思うのは当然のことです。


私たちは学校教育において
「頑張ることが美徳」と教えられてきました。

「常に、頑張って勉強し、頑張って部活動をし、良い大人になるために努力しなさい。」そんな風潮。

昭和から平成に変わった1989年、新語・流行語大賞の流行語部門銅賞に選ばれたのは「24時間タタカエマスカ」ということばでした。

テレビCMでリズムの良い軽快な音楽が流れ、当時の小学生は楽しそうに真似して歌っていました。
ランドセルを背負いながら時任三郎さんになっていたのです。
ことばの意味をたいして考えないまま。

このCMによって当時の子どもは知らず知らずのうちに24時間頑張って働くことが美徳であると思い込みました。

今考えると、洗脳です。

「24時間なんて戦えるわけないじゃーん。眠たいし。絶対嫌だよなー」
と言いつつも、
「大人になったら24時間戦わなければならないんだな」
と、心のどこかで思っていたものです。

その後、バブルが崩壊し、働き方改革が叫ばれ、職場によってはむしろ残業がしにくくなった現在「24時間タタカエマスカ」ということばは完全に死語となりました。

しかし当時は「24時間タタカエマスカ」は、まかり通る考え方であり、それが当然であるかのように当時の子どもたちの心に植え付けられてしまったのです。

当時のこどもたち・・・
現在は30代後半から40代半ばくらいの年齢です。まさに働き盛りの年齢です。


そして「24時間タタカエマスカ」の精神と共に
・テストで100点を取らなければいけない
・試合で勝って一番にならなければならない
このような、「ナンバーワンが正義」の精神の時代もありました。一番であることしか価値を認められなかったのです。

その後、SMAPが「世界に一つだけの花」で「ナンバーワンにならなくてもいい。もともと特別なオンリーワン」と歌った2000年代前半の頃からようやく「順位が全てではない、個性を大切にしよう」という考え方が出回りはじめました。

・運動会の100メートル走で、一番遅くても最後まで走り切ることに意味がある
・家庭科の裁縫の授業で、上手に作れなくても最後まで自分で作り切ることに意味がある

このような考え方です。


2021年の現在、私が子どもの頃に比べれば個人が尊重される時代になってきたように思います。しかしそうは言っても、「頑張ること」「最後までやり遂げること」を前提に物事が考えられています。「頑張ることが美徳」であるから。

では、ここで質問です。


もしも頑張れなかったとしたら、それはいけないことなのでしょうか?
私たちは常に頑張っていないといけないのでしょうか?

あなたは「頑張っている自分に価値がある」と思っていませんか?
つまり「頑張っていない自分には価値がない」と思っていませんか?
自分の価値を見出すために頑張っていませんか?

私は長い間、
「ガンバラナイトイケナイ」
と思っていました。

だから、実際いつも頑張っていたし、頑張っている自分が好きでした。頑張ることで自分の価値やプライドを保っていたように思います。しかし私はある時うつ病になり、頑張ることができなくなりました。身体的にも精神的にも限界をむかえてしまったと感じました。そして、それまで頑張ることが当然だと思っていたのに、それが出来なくなったことで自分の中で色々なものが崩れ落ちました。これはそれまでの自分の人生、生き方を完全否定されたかのような状況でした。

うつ病となり思い悩み苦しみましたが、徐々に
「頑張ることは大切だけれども、無理は禁物」
「頑張ることより楽しむことを大切にしよう」
と思うようになりました。

そしてこれまでの考え方や生活スタイルからの脱却を図ろうと尽力しています。

本書のテーマは「現実逃避」です。

詳細は本文に譲るとして、ここではメインメッセージだけ書かせていただきます。
「現実逃避によって自分を守ってください」
自分を守るために行った現実逃避は決して逃げではありません。
頑張っている自分ではなく、楽しんでいる自分を大事にしていただきたいのです。

目次

はじめに
第1章 「 現実逃避 」とは何か
 1.2種類ある現実逃避
 2.現実逃避により守られるもの
 3.現実逃避しないことによる弊害
 4.「防衛機制」の「逃避」
第2章 ちょこっと逃避( リフレッシュ逃避 )
 1.ちょこっと逃避を日常に取り入れよ
 2.ちょこっと逃避の方法
  ○ 【睡眠】見習うべきはのび太くん
  ○ 【食事】食べすぎには注意
  ○ 【飲酒】疲れた心に沁みわたるアルコール
  ○ 【喫煙】ニコチンよりもコミュニケーション?
  ○ 【ギャンブル】お金が増えたらうれしいな
  ○ 【スポーツ】汗とともに去りぬ
  ○ 【読書・映画などの鑑賞】別の世界へ行ってみよう
  ○ 【歌う】大熱唱で吹き飛ばせ
  ○ 【ゲーム】ゲームの中でやっつけろ
  ○ 【旅行】物理的に離れて得る非日常
  ○ 【SNS】別の自分にもなれる
  ○ 【会話・メール】ひたすらぐちってみる?
  ○ 【動物とのふれあい】もふもふに癒される
  ○ 【サボる】サボリは美徳
  ○ 【性行為】抱きしめ合って満たされよ
 3.ちょこっと逃避まとめ
第3章 完全逃避(リセット逃避とブラインド逃避)
 1.完全逃避とは自分を守るための必要手段
 2.リセット逃避とは望ましい手段
 3.リセット逃避の方法
  ○ 【休職】休んでもいいんだよ
  ○ 【退職】その職場が全てじゃない
  ○ 【休学・退学】大丈夫、なんとかなる
  ○ 【家出・引っ越し】誰とどこで生活するかは人生に関わる
  ○ 【離婚】一生添い遂げる必要はない
  ○ 【ひきこもり】エネルギーチャージ
 4.ブラインド逃避とは望ましくない手段
 5.ブラインド逃避の種類
  ○ 【犯罪】人を殴るのは、悪いこと。
  ○ 【薬物】ダメ。ゼッタイ。
  ○ 【自傷行為・自殺未遂・自殺】
 6.完全逃避まとめ
あとがき
奥付



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