エッセイ「成長の証」という満開の桜

桜の花が満開になるのは
人間でいうと何歳なんだろう

ふとそんなことを思った

桜の木は1年で1周するとして
1年で一生を終えるわけではないのだが
仮に1年で一生と考えるとしたら
桜の花が満開になるタイミングは
人間でいうと何歳なのだろうと思った
ということだ

桜の花は美しい
満開の頃や少し散り始めた頃なんて
何時間でも見ていられる

人間が外見的に、世間一般的に1番美しいのは
10代後半から20代中頃くらい
だから人間で言うとそのくらいの時期に
該当するのかなと思うわけだ

しかし桜はその後新緑の時期となる
キラキラと黄緑色の新芽が芽吹きはじめる

この時期が人間ではいつに該当するか
と考えた場合
「赤ちゃんから子どもの時期」が1番
しっくりとくる

新芽が芽吹く
これはまさにスタートと言える

そう考えると満開の桜は
人生の終盤ということになる

ここで私は2つのことを思った

  人生の最後に満開の桜を咲かせられるって
  有終の美を飾れるみたいでなんかいいな

  新芽が芽吹くというのは1周回って
  成長した証と考えられるんじゃないか

苦労しながら努力し挑戦し
きれいな花を咲かせる
もし大きな失敗をしたとしても
リスタートできる

そうやって紆余曲折してきた姿は
螺旋階段をのぼるように高く成長している

桜の木が少しずつ大きくなっていくように

満開の桜の花は美しい
しかしそれは外見の美しさだけではなく
成長の証なのかもしれない


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