エッセイ「理想の家族」という幻想
「理想の家族」とはなんだろう
色々考えた結果、私は
「家族ひとりひとりの我慢レベルが同程度の家族」
という結論に達した
家族の誰かが傍若無人な振る舞いをしていれば
他の家族は我慢をすることとなる
親が自分本位で動いていれば
子は寂しい気持ちを押し殺し我慢する
子が思春期でイライラして
あちこち蹴飛ばしていれば
親は「何を言っても無駄だ」と我慢する
お金のためとはいえ
夫が仕事で家になかなか帰ってこれなければ
妻は我慢して家事育児をする
このような状態は
「理想の家族」とは言い難い
誰かひとりが我慢しているというのは
本来はおかしな話なのである
人生の基盤となる場所で
我慢が蔓延すべきではない
もちろんこれは理想論だ
常に誰もが我慢なく生活するなんてこと
できっこないだろう
ただ、家族の「我慢レベル」が
一律であるできだとは思う
誰かひとりだけが我慢しすぎている状態はおかしい
そして
世間的に「理想の家族」とみられていても
案外そうでもないことが多かったりする
あなたが「理想の家族」と思っているものは
幻想かもしれない
今一度、家族内に
我慢しすぎている人がいないかどうか
見直してみてほしい
家族に自由はありますか?