ことばの羽根 ～あるSTの物語～23

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さて私が内定をいただいたA病院には
当時、非常勤の言語聴覚士の先生が
おふたりみえた

ひとりは週１回のみの勤務の先生（S先生）
もうひとりは私が働き始めるまでの
繋ぎのようなかんじで頼まれて
平日働きにきている先生（M先生）だった

というわけで
３月末まではS先生とM先生
４月からはS先生と私
という勤務体制なわけだ

とはいえS先生は週１回で
それほど長時間の勤務ではなかったため
ほぼほぼ４月からは言語聴覚士は私一人となる

学生のときにはよくわからない自信にあふれ
ひとり職場でもなんとかなると
たかをくくっていた私も
いざ働くとなるとやはり不安になった

そんなわけで私は卒業式が終わった数日後から
A病院へ行き、M先生につき見学させてもらい
いろいろ教えていただくことにした

たしか卒業式が金曜日で
土日をはさんでその次の月曜日から
行ったような覚えがある

春休みを返上し
２週間ほど早く勤務先に行き始めた私は
M先生と出会い
これまでの考え方からがらっと変わることとなる

　　続く。

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