エッセイ「受験生の母」という初めての経験
今年度私は「受験生の母」というものを
初めて経験している
自分が「受験生」であったことは
これまでに何度かあったが
「受験生の母」は初めてだ
我が家には今月高校受験を控えた長男がいる
「受験生の母」というのは少々厄介だ
勉強を頑張るのはあくまで息子
私がどれだけ頑張ったとしても
息子が志望校に受かるわけではない
当たり前だが少々もどかしい
母である私ができることは
・バランスのとれた美味しい食事を用意すること
・家の中をきれいにすること
・学校や塾へ行く前に忘れ物がないか確認すること
・あたたかいお風呂を用意すること
・洋服や寝具を整えること
せいぜいこんなところだ
これまで色々気を遣ってはきたものの
それでもやはり時々風邪を引く
自分ではない誰かの体調管理というのは本当に難しい
さて受験の時にはスマホを持って行ってはいけないらしい
カンニング防止のため
考えてみればそりゃそうだってかんじだが
スマホがなかったら
もし何かあった場合にどうしたら良いのだろうか
途中でなんらかのトラブルにより
電車が動かなくなってしまったとしても
スマホがなければ迂回路を探す手立てがない
大人が受験会場まで付き添えれば
一番良いのだが
お年頃の長男はそれを拒否している
友だちと一緒に行ければまだ良いのだが
一緒ではない日もあるだろう
考えた結果
私はいろんなパターンを想定して
受験校までの電車及び発車時刻などを
記載した用紙を作成した
これでよっぽどたどり着けるだろう
あとは頭痛薬などのお薬セットを
用意するかな
「受験生の母」にできることは少ない
でも、できるかぎりのことはやりたいと思う